"愛"と"死"
私がブログを始めたのは、近頃考える事が多くなったからだ。
それも、少し深い。
今までの私が考えもしなかったような事ばかり...
私は今27歳。
生きてきた27年間、人や環境に恵まれた。
私自身ポジティブで明るい性格だから悲しむ事も少なく人に羨まれるほど楽しい人生を送っていた。
だけど時々無性に病むようになって、自分を考えるようになった。
もちろんきっかけはある。
祖父の死だ。
私は3歳から7歳まで祖父母と暮らし、成長した。
つまり物の覚え始めであり、見る物全てが新鮮な幼少期の大事な期間を祖父母と過ごしたわけだ。
命あるものいつかは死ぬことくらい誰だって知っている。
私ももちろん知っていたし、とても恐れていた。
ただ実際、死を意識する事はできず、
なんなら「魔法が存在して人は死なないんじゃないか」とか、
「そろそろ不老不死の薬が発明されるだろう」とかあり得ないくらいポジティブな考えで「死」という現実を避けていた。
実際に直面すると、これでもかというくらいに心臓が痛む。
まるで心の一欠片を失ったかのように、しばらく痛みが続く。
おそらくどんな病よりも痛むだろう。
祖父が亡くなって1年以上経つが、まだ慣れない。
生きていた頃、彼は私の生き甲斐だった。
毎年必ず会いに帰るし、しょっちゅうテレビ電話をしてお互いの顔を見ながら話した。
愛を伝える事を欠かさなかった。
でもやっぱり時間は偉大で、全てを解決しようとする。
それが求めていない事でも、容赦無く記憶から少しずつ奪っていく。
今私が恐れていることは、祖父との思い出が時間の経過によって少しずつ思い出しにくくなってしまうこと。
祖父の匂いも、声も、髪や頬、手足に触れたときの感触も何一つ忘れたくない。
私は今も祖父を心の底から愛している。
初めてのブログ、募る想いを綺麗な文章にする事はとても才能のいる事だと感じた。今後も色々な想いを書いていく。
最後まで読んで頂き有難う。